【ファン感謝祭】「 熱気球の面白さを語りつくすトークライブ」を開催しました。
2017年12月17日(日)、佐賀バルーンフェスタ 公式ネットチームでは、"2017佐賀バルーンフェスタ ファン感謝祭 熱気球競技の面白さを語りつくすトークライブ″と題し、2017佐賀バルーンフェスタのパシフィックカップおよび第34回熱気球日本選手権の覇者「上田 諭(うえださとし)」選手をお迎えし、2時間のトークライブを佐賀バルーンミュージアムで開催しました。
イベントには佐賀県内はもとより、隣県からの参加者も含め30名の参加がありました。
皆さん受付を済ませると、ハンドドリップで丁寧に淹れたコーヒーや緑茶、そして佐賀の老舗「鶴屋」さんからご提供いただいた、バルーンの焼き印の入り焼き立ての丸房露を手に、和やかな雰囲気の中トークライブがスタートしました。
上田諭選手はチャンピオントロフィーを手に、参加者の大きな拍手で迎えられました。
競技にのぞむ上田選手、フライトの前の体調管理の話から、フライト中に何を考えているのか、バルーンと上田選手の頭上に取り付けられたGoProで収められた動画記録を振り返りながら解説していただきました。
大会3日目、11月3日(金・祝)午前の競技フライトでのtask8 FIN(フライイン)を取り上げての解説が圧巻!
フライトの軌跡をデータ化したものを照らし合わせ、また気象の移り変わりをどう捉えるか上田選手なりの見方と工夫、そして地上からと宇宙からの距離、ほかの気球の動き、地上クルーとのやりとり、そして会場の観客の皆さんが上着を着ているのかで、地上の気温と風を読む・・・上田選手の解説は予定の1時間をオーバーしましたが、まだまだ解説足りない上田さんと、参加者の皆さんの「こんなに色んなことを考えてスゴイ・・・」という驚きで、誰しもが会場の温度が上がったのを感じたのではないでしょうか。
上田選手の話の中で、コアなバルーンファンの中に上田選手がPDGで決めたゴールになぜか先回りして待っているお客さんがいるという話がありました。聞けばその方は漁業を営んでいらっしゃるそうで、上田選手が様々なデータを駆使して風を読むのに対し、その方は漁業で培われた感覚だけで、風を読み上田選手の行き先を読むことができてらっしゃるそうです。
そんなファンの方とのふれあいで、上田選手はチャンピオンになってさえも「学ぶ」ことを忘れない姿勢を持ち続けてらっしゃって、今後の更なる飛躍を感じられました。
イベントの終わりには、上田選手はファンの一人一人の方と声を交わし、サイン会と握手会で幕を閉じました。小学生をはじめ学生の参加もあり、少し緊張気味にキラキラした笑顔で上田選手に近づく子どもたちを見て、数年後には「自分と佐賀の空で競技を競っているかもしれない」と語った上田選手。
笑顔で子どもたちと握手を交わしていらっしゃたことがとても印象にのこりました。そしてそれはきっと実現するに違いありません。